2018年6月15日金曜日

クリソシスチジアではない

 昨日のM公園のサケツバタケの幼菌(写真なし)、半分に割るとヒダが薄紫灰色になっていたのでチョコッと顕微鏡で覗いてみた。

こん棒形や嚢状のシスチジアは多数見られ、突起のあるシスチジアだけではない。KOHでもアンモニアでも探してみたけれど変色しているものはなかった。アンモニアでマウントしたもので一部褐色になっているけれど、これは組織の向こう側にくっついている胞子がぼんやりと褐色に写っているだけ。やはり、サケツバタケのシスチジアがクリソシスチジアとするには疑問。
 それとも、サケツバタケと思っていた種が、サケツバタケではない、そんな可能性もあるのかな・・・?

 下は同地域で昨年撮ったサケツバタケの写真。


2018年6月14日木曜日

キオキナタケ?

 きょうも肌寒い一日だった。3日ぶりに晴れ間が見えたので、もしかしたらサケツバタケが出ているかもしれないと、M公園に行ってみた。車から降りると風が強く、体感温度は低く、ただただ寒かった。ここ数日暖房を入れたが、6月に入って暖房を入れたという記憶は無く、今年は特別寒いのではないだろうか。石北峠では雪が降ったという話も聞かれた。明日辺りから、やっと少しづつ暖かくなるみたい・・・。
 M公園で、サケツバタケは小さな幼菌1本だけだった。それと、シワナシキオキナタケではないよな・・・何だろうと思うきのこに出会った。


 キオキナタケかな・・・?

2018年6月12日火曜日

サケツバタケ類似種

 6月に入って間もなく、M公園のウッドチップ散策路を歩いてみた。フミズキタケが出ていていたので、もしかしたらあのサケツバタケ似のきのこも出ているんじゃないかと探してみた。1個だけ出ていた(たぶん中旬頃にはもっと出ていると思う)。

家に帰って来てから、Stropharia rugosoannulata f. lutea で検索し、ヒダ縁の一部を切り取り、検鏡してみた(6月4日)。
 Stropharia rugosoannulata f. lutea で検索し、
 http://www.ambmuggia.it/forum/topic/5527-stropharia-rugosoannulata-f-lutea/
を見ると、やはりキサケツバタケなんだろうか・・・と少しがっかりして、胞子紋を取り、子実体を放っておいた。
 そのうち子実体は自然乾燥していた。

 今日は雨降りで、行く当てもなく、ふと原色日本新菌類図鑑(Ⅰp193)を読んでみた。サケツバタケの記載には「縁および側(ともにクリソシスチジア)はこん棒形で頂端には1個の小突起をそなえ…」とある。この時、キサケツバタケがサケツバタケの変異種とされているなら、なぜ嚢状の縁シスチジアのことが書かれていないのだろう…と思った。それに、クリソシスチジア?…フロキシンBで染めているといってもKOHでマウントしているなら、分かるはずだ。フロキシンで染めず、KOH(6%)のみで見てみた。その後アンモニア水(28%)でも見てみた。
  やはり、クリソシスチジアではない。
それとも、私のやり方が間違っているのだろうか?

 スイスの菌類図鑑のサケツバタケを見てみると、シスチジアはKOHで色は変わらないと記載があり、「(クリソシスチジア?)」。と疑問符…。

サケツバタケって本当にクリソシスチジアなんだろうか?

2018年5月7日月曜日

躓き

  数年前に作成した分類表は、もはや分類がかなり変わってきていて、作り直さなければならない。ハラタケ目だけでもやってみようと手掛け始めたが、「ん?」と躓くと、そこからややしばらく前に進めない。

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 昨日書いたものは、違うところを見て間違ったことを書いてしまった。
間違いに気づき削除したものの、さらに分からないことにぶち当たり
躓きまくっている。

チョイつぶやき①
 Coprinus の所属を確認しようとMycoBankを見てみるとCoprinaceae になっていて、
一瞬、独立したのかなと思ってしまった。
IndexFungorumを見てみると、こちらはちゃんとAgaricaceaeになっていた。
 たぶん、MycoBankでは近年の変動に追い付いていない、あるいは修正忘れか何かのミスだろうと思うけれど、MycoBankを頼りにしている身としては、なんだかなぁ…と意気消沈。

2018年5月5日土曜日

ムジナタケの学名

ナヨタケ科に変動があるようで
もしかしたら…と、ムジナタケPsathyrella velutinaをMycoBankで見てみた。
現在の学名は、Lacrymaria lacrymabundaとなっていた。
時間のある時に、ゆっくり調べてみたいと思う。

-----------追記------------------

 (前置き…詳しいことは分からないけれども)
現在、ナヨタケ科には14属があり、ハラタケ科にあったクロヒメオニタケ属が2015年にÖrstadius & E. Larss.によってナヨタケ科に移され、更にHomophronTyphrasaという属が設立されている。
 日本にあるのは、キララタケ属、ヒメヒトヨタケ属、クロヒメオニタケ属、タカネイタチタケ属、ムジナタケ属、ヒメヒガサヒトヨタケ属、ナヨタケ属の7属。
 以前、ナヨタケ科に置かれていた Panaeolinaヒメシバフタケ属は、現在科未定となっている。

 
  基準種 基準種和名 国内での属和名
  Coprinellus Coprinellus deliquescens  キララタケ属
  Coprinopsis Coprinopsis friesii  ヒメヒトヨタケ属
Cystoagaricus Cystoagaricus strobilomyces ―                     クロヒメオニタケ属
  Gasteroagaricoides Gasteroagaricoides ralstoniae  
Homophron Homophron spadiceum タカネイタチタケ タカネイタチタケ属
  Hormographiella Hormographiella aspergillata   
  Kauffmania Kauffmania larga   
  Lacrymaria Lacrymaria lacrymabunda  ムジナタケ ムジナタケ属
  Palaeocybe Palaeocybe striata   
  Parasola Parasola plicatilis  ヒメヒガサヒトヨタケ ヒメヒガサヒトヨタケ属
  Psathyrella Psathyrella gracilis ナヨタケ属
  Macrometrula Macrometrula rubriceps   
  Mythicomyces Mythicomyces corneipes  
Typhrasa Typhrasa gossypina  ―                           

上に書き出したものは、現在の属とその基準種。基準種の中で国内既知種は、タカネイタチタケ、ムジナタケ、ヒメヒガサヒトヨタケの3種で、後の4属の属和名は別な既知種から属和名が付けられている。ナヨタケ属の基準種は、てっきりナヨタケ、キララタケ属の基準種はキララタケだと思っていたが、「へ~、違うんだ」と分かった。
 (ムジナタケが、以前からあったLacrymariaに移され、さらに小種名も変わったのはなぜなのかは分かっていない。もしかしたら、有効とした先名権とかがあったのかもしれない…???)

2018年4月20日金曜日

Mycena sp

 昨年、科博に送付した標本の中に、サクライロタケ(Mycena rosea)によく似たきのこがあった。今になって調べておけば良かったと少し後悔している。

 2017年 8月15日撮影
最初、このきのこを見つけた時、「綺麗なサクライロタケ、みっけ」と思った。数本ひっくり返しヒダを見ると、違和感を感じた。

ヒダが密なのだ。 
ヒダの高さも違っている(写真では分かり難いかもしれない)。
乾燥していたわけではないのに、 傘の条線も不明瞭。
  写真を見直していて、標本送付の際にもMycena spとしたけれど、やはりサクライロタケとは別種だよな…と思う。今年も発生してくれるだろうか。今年も同時期にもう一度発生場所に行ってみようと思う。

追記 
 城川四郎著「検証 キノコ新図鑑」p62にミツヒダサクラタケ(仮称)で掲載されている種と同種と思われる。

2018年4月17日火曜日

シロヒナノチャワンタケ

 北海道はこの時期、トガリアミガサタケとかアシボソアミガサタケがやっと顔を出し始めた頃。きのこには期待せず、所用で野幌森林公園に出かけて来た。少し歩くと落葉に埋もれた太さ3~4㎝の落ち枝(腐朽木)に、何やらプチプチと白いものが付いてるのが見えた。多分シロヒナノチャワンタケ属のきのこだろう。落ち枝を手に取り見たけれど、肉眼では外托被の毛は全く見えない。そういえば、このきのこの写真持っていなかった。…もしかしたら、実体顕微鏡で撮れるかな?…そんなことを思いその枝の一部を持ち帰った。
まぁ…そこそこに撮れたかな…

このきのこに、初めて出会ったのは、もう15・6年前くらい。 ルーペで覗くと、外皮托の毛に水滴をいっぱいつけ、こんなに小さいのに、なんて綺麗なきのこなんだろうと思った。けれど、この仲間は似たようなのがいくつもあり、同定するのは難しいと聞いていた。
 絵合わせだけなら、シロヒナノチャワンタケで良いのだろう。
でも、似ている種 ってどんなのがあるんだろう・・・。
Lachnum clavigerum
Lachnum ciliare フトゲヒナノチャワンタケ(植物の葉に発生するみたい)
Lachnum impudicum
Lachnum apalum ハリミノヒナノチャワンタケ
Lachnum pudibundum
Lachnum fasciculare
Lachnum niveum(=Dasyscyphella nivea)
Lachnum nudipes  シロヒナノチャワンタケモドキ
たぶん、まだまだあるのだろう。
検鏡図が載っているサイトがあったけれど
どこがどう違うのかさっぱり分からない。
そのうち、線画を描いてみようと思う。いつか分かる時が来るかもしれない。

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追記