2013年2月12日火曜日

ワタカラカサタケ

下は、昨年オンネトー周辺で見かけた傘の中央部以外がほぼ白色のワタカラカサタケ
ワタカラカサタケで良いのか疑問なんだけど、スイスの菌類図鑑を見ると胞子サイズからLepiota clypeolaria、つまりワタカラカサタケの白タイプと見ている。

日本新菌類図鑑のワタカラカサタケの記載を見ると『ここに図示した個体では、ヨーロッパ産のもの(10~17.5×4.2~5.2μm)より胞子が大形で、地方変異と見るほうが良いかもしれない。』と書かれている。日本新菌類図鑑に図示されたワタカラカサタケの胞子サイズは14~22.5×4.5~6μm。
本当に単なる地方変異なんだろうか。

追記
胞子は偽アミロイド

ヒダ縁には縁シスチジアが並んでいる


傘の鱗片菌糸
 


2013年2月11日月曜日

Psathyrella sp

下の写真のきのこは昨年10月16日に見かけた。
たぶん、ナヨタケ属のきのこだと思う。
スイスの菌類図鑑のナヨタケ属を見てみると、ナヨタケ属って傘表皮は大概逆フラスコ形とか洋梨形あるいは棍棒型の柵状被。中には匍匐性もあり、匍匐性の傘表皮のナヨタケは少ないといった感じ。
 乾燥標本から傘表皮を見てみると、上のきのこの傘表皮菌糸は匍匐性。
 縁シスチジアは多数見られるが、あれこれ試したものの組織から離れず(無理にバラそうとすると組織が壊れてしまう)、時間のあるときにまた試してみようと思いつつも、まだうまく検鏡できていない。縁シスチジアはのう状~くびれのあるのう状形で側シスチジアはない。

ここまで調べると、どうもPsathyrella marcescibilisではないかと目星がついた。しかし、胞子を計測してみると
サイズが違っていた。(Psathyrella marcescibilisは9.9-13.8×6.1-7.3μm)
少ない匍匐性の傘表皮から、きっとパッと「これだっ」と見つかるんじゃないかと思ったけれど、甘かった。 ナヨタケ属関連の図鑑は持っていないので、これまでかなぁ。

2013年2月3日日曜日

過去の写真を眺めながら

一昨日雨がふったけれど、きょうは吹雪で寒さが厳しい一日だった。
北海道はまだまだ厳寒期の真っ只中。でも、あすは立春。厳寒のどん底からこれからは少しづつ春へ向かっていく。
 冬の夜長は、過去の写真でも眺め、図鑑を見たり、今年はどこのフィールドをメインとしようかなど思いを馳せたりしている。

 過去の写真を眺めながら、やはり標本の大切さを今更ながらに思っている。
上の写真は 2009年10月22日に岩見沢市で撮ったもの。
何気にパッと見ると、ヒダがピンクで傘縁の波打ってる状態から Entolomaのように見える。
でも見ているうちに、ヒダのピンク色がどうも気にかかる。そのピンク色はどちらかといえばPluteusのような気もする。ヒダのつき方を縮小前の画像で見てみると
僅かに離生の感じがしないでもない。
さて、どっちだろう?
こんな時、標本を作成していたなら胞子を見れば一目瞭然だったのに、結局は標本がないために確かめることができない。


下の写真は2009年 9月22日に撮っていたもの。
 傘径は大きいもので5センチ程度。
採集し車に入れっぱなしで、乾燥標本になったのに、ハラタケ属には興味がそれほどあるわけじゃないしと捨ててしまった。けれど、そのあと気になりもう一度採集したいと翌年から同じ場所に何度も出向いているのだけれど、粗末にしたバチがあたり顔を見せてくれない。

昨年は全てではないにしても出来る限り、標本を作成した。
数年後には結局捨ててしまう結果になったとしても、やはりきのこに興味を持っているうちは標本を作成しておきたいと、過去の写真をながめながらつくづく思っている。

2013年2月2日土曜日

ヒダサカズキタケ属

下の写真は2009年 9月15日に富良野市で撮ったもの。

当時帰宅して胞子を見るまでEntolomaだと思い込んでいた。けれど胞子は楕円形でEntolomaではなかった。そしてそのまま不明種のままだった。
 過去の写真を見ていて、そういえば・・・と図鑑を見直してみると、「あっこれだ」という種を見つけた。-Omphalina oniscus -

MycobankやIndexFungorumを見ると、属名は変わっていてArrhenia oniscaとなっている。
ヒダサカズキタケの学名を「日本産きのこ目録2014」見てみるとArrhenia epichysium になっているのでArrheniaはヒダサカズキタケ属で良いのかと思いきやシロコケシジミガサ属になっている。
 ・・・ ふう~ん。
シロコケシジミガサって名を初めて知った。
きっとOmphalinaはヒダサカズキタケ以外の属名がついて、今も健在なのかな?
ヒダサカズキタケ属という属和名はなくなった、ということだよね。


Russulaは難しい・・・。

見た目で判らないきのこといえば、ベニタケ科の赤いきのこ。
(判る人には、それほど苦もなく判るのだろうけど)
下のキノコを見かけた時、ああ・・・幼菌時はクリーム色で成長するにつれ赤みが増してくるんだ・・・と、その特徴で判るかもしれないと一応写真を撮ってみた。

 写真を見直していて、
チギレハツタケではないかなぁ、と思いネット検索するが、どうもピンとこない。
Russulaはやっぱ難しいや・・・、でも、この属も特徴を覚えていったら面白いきのこかもしれないとチラチラ気になっている。
赤いRussulaは難しいので、では赤くないモノなら少しは判るだろうか・・・
いやいや、色の変異と幅がかなりあるようで、やはり難しい。
撮っていた写真はあれもこれもお蔵直行という感じ。
ノートにお蔵入りきのこ欄を作り、今回お蔵入りとなったRussulaを掲載した。
http://nivalis.jp/kibun/note/russula/russula_sp.html

たぶん、Russulaはこれからもお蔵入りが多いんだろうなぁ。