2018年9月19日水曜日

オオシワカラカサタケ

 以前、自分のフィールドの一つとしていた森が無くなってしまい、何気にその村へ行く楽しみが減っていた。昨日、たまたまその村を通り、ちょっと待てよ…と、そんな気分で少し引き返し、カメラを持たず針葉樹の植樹された森に入ってみた。そう広くはないのに、シモコシ(と思われるキノコ)やモミタケがあり、ウスキモリノカサやベニテングタケ、ベニタケの仲間があちこちに出ていた。そして、初めて見るきのこが、幾つも菌輪を作り発生していた。雰囲気がシワカラカサタケに似ていて、その時はシワカラカサモドキかな?と思い数本採取した。
傘はほぼ平滑でシワがない。
柄はツバから下が小粒状鱗片に被われている。
日本新菌類図鑑を見ると、シワカラカサモドキの傘表面は黄~黄土色の小粒に密におおわれると書かれている。弱アミロイド…それに胞子は類球形~広楕円形とある。傘は小粒状ではないし、どうも違うような気がする…一応胞子を覗いておいた方が良いかな?と検鏡してみることにした。
胞子は非アミロイド、形状も類球形~広楕円形ではない。記載では非アミロイドなのでヒメオニタケ節(現在はヒメオニタケ属)になる。オオシワカラカサタケがチャヒメオニタケの項で簡単に記載されていたが、胞子サイズなどは載っていない。Cystodermella japonicaでネット検索をしても検鏡図や記載が見つからず、どうしたものかと思っていたら、山渓の「日本のきのこ」p196にオオシワカラカサタケが載っていた。そこに胞子サイズが3.9~5×2.5~3.3μmとあった。概ね合致している。子実体の写真をみても「あぁ、これだね」と納得。北海道の図鑑類に掲載は無く、おそらく本州程普通にみかけるきのこではないような気がする。
 10月には、 どんなきのこが発生しているだろうか。来月もう一度行って見たいと、そんな風に思える森を見つけ、何だか嬉しいけれど、ちと遠いのが難点(片道2時間半)。

2018年9月11日火曜日

アシグロタケ他

 昨日、S市に行ってきた。伐採木捨て場の近くを通ると遠目に何やらいっぱい出ていると思って近づくとアシグロタケだった。
傘表面中心部の黒い部分を見ると平滑、ごく普通のアシグロタケだったので戻ろうとして、ふと故西原先輩が「うまいダシが出るんだよ」と言っていたことを思い出した。そういや、まだ一度も試したことが無かった。試してみようと思い10枚ほど採取した。きょうは幸いお天気がとても良いので、1度湯がかなければだめだろうかと思いながら、洗ってから湯がかずザルに並べ天日に干した。

 それと、ここ数年見かけなかったウスムラサキシメジが出ていた。
胞子表面はやや粗面

↓タモギタケは北海道でごくありふれたきのこ
 タモギタケをよく見かけるのは5月下旬から8月上旬で秋には見かけたことがなかった(ような気がする)。株は小さいけれど9月にも出るんだと証拠写真を撮った。他に、ムラサキヤマドリタケ、ススケヤマドリタケ、サクラシメジ、ヤマドリタケモドキ、ウズハツ、タマゴタケ、ツルタケ類似種、イボテングタケなどでていたが、8月下旬になりやっと出始めた夏きのこは終わりという兆しを見せていた。替わってフウセンタケ属のきのこがいっぱい出ていた。


2018年9月9日日曜日

近くの防風林

 余震への警戒のせいか、遠くへ出かける気になれず、近くの防風林へ行って見た。
 先日の台風21号の影響で、幾本もの大木が根こそぎ倒れていたり、結構太い枝があちらこちらで折れ、小枝が散乱していた。


 以前は歩けたのに行く手が阻まれたり、倒れ掛かった木があちこちにあり、安全ではなかった。かつて2004年のこと、支笏湖周辺の森が台風により(千歳市と苫小牧市合わせて約1万ヘクタール)あちらこちらで木がなぎ倒され、目の前にあったはずの森が消えていたことがあった。大きな被害となったのは、火山灰の弱い地盤だったことが原因だったらしい。支笏湖周辺は大丈夫だっただろうか…。今回の台風は、西日本に大きな爪痕を残し今も停電している地域がある。重なる大雨に警報が出ていて、西も北も大変だ…。

 別な防風林へ行くと、やはり根こそぎ倒れている木があったが、防風林に入るなりナラタケの姿がいくつも見えた。少し奥に入ると、ナラタケが群生していた。
ホテイナラタケ?
 クサウラベニタケと思われるイッポンシメジ属のきのこも群生していた。
 下はエゾノビロードツエタケ

最初は採取するつもりは無かったけれど、あまりにも出ているナラタケを見ていると、やはり保存食は必要だよね・・・と、辺りを見回しながらナラタケを採取した。去年まで毎年、エリマキツチグリがあちこちで群生していたのに、今年は1個も出ていない。前回来た時は確かに幼菌を見掛けたはずなのに、なぜか消えている。他にキイロウラベニガサ、フチドリベニヒダタケ、ザラツキウラベニガサが出ていた。

2018年9月8日土曜日

雑記

 胆振東部地震は、北海道全域に大打撃を与えた。北海道ほぼ全域ブラックアウトに陥る事態となった。電気がなければ成り立たないほど頼り切っている現代社会であることは承知しているが、無性に腹の立つ記事を目にした。
  http://news.livedoor.com/article/detail/15273610/
途中で読む気もしなくなったが…。

 今回の地震は地響きのような揺れに目が覚めた。そしてエリアメールの「地震です、地震です」と携帯から聞こえるとほぼ同時に、常夜灯が消え大きく揺れ始めた。収まってきたと思っても揺れはこれまでに体験した揺れよりも長く感じられ、真っ暗闇の中で携帯を見ると「北海道道南で地震発生、強い揺れに備えてください(気象庁)」とあった。南西沖地震が脳裏をかすめ、これだけ強い地震ということは道南はどれほどの揺れだったのか、すぐさま泊原発が心配になった。ほどなく、日高町に住む娘から電話が入った。震源は安平町あたりで震度6強、千歳市も震度6弱のかなり強い地震であることを知った。朝になっても、停電は解消されず北海道全域が停電していた。厚真町の山が広範囲で地滑りを起こし民家が押し潰されている様子を、車のナビのDTVから見た。やがて震度の情報が入らなかった厚真町が震度7であったことが報道された。
 電気の供給がないために北海道は、JRや地下鉄やバスの陸路 、そして空路も完全にマヒに陥った。信号機は機能していないため、交差点はハラハラしながらの運転だ。大型スーパーでは店内が暗いため、外に生活必需品を出し販売しているとか、コンビニも店内が暗い中、何とか開けている店舗もあるなど情報が入った。セイコーマートは車のバッテリーを利用し開店するなどしていた。その夜コンビニへ行くと、食料品の棚は菓子類を除き、すでにスッカラカン状態だった。
 厚真町の被害 は甚大で、地震がもたらしたものは直接の被害だけでなく、ブラックアウトを引き起こし、確かに北海道の受けた打撃は大きい。出来るだけ早く電気の供給と尽力くださっている方々に心から感謝する思いである。

 泊原発は外部電源が喪失し、自家発電に切り替わり難をしのいだ。もしも、日本海側が震源で泊村付近が列震でも、安全だと言えるのか。今回、泊村が震度2だったから、泊原発が稼働していたらブラックアウトなど起きなかったと言えるのではないか。

 昨年と一昨年、福島へ行く機会があった。浪江町や双葉町を通った時、国道沿いのコンビニやレストランは廃墟と化し駐車場には雑草が生えていた。いつ終わるとも知れない除染作業があちこちで行われ、作業用のダンプが頻繁に走り、削り取った表層土を運んでいた。至るところに帰還困難区域の立て看板があり、一部の家は庭の手入れのため家人が戻ってきているらしい家はあったが、ほとんどが廃墟となっていた。この町の人たちはどんな思いで、住み慣れた町を出ていったのだろうと胸が痛かった。原発事故がなければ、こんなことにはならなかったはずだ。福島第一原発の事故は津波が原因ではなく地震によるものだと言われている。稼働する原発のタイプが違うからと言って、人間の作ったものには限界がある。自然のどんな猛威にも打ち勝つものを、人間は未だ作れないと思うのは間違いだろうか。
 泊原発に万が一のことがあれば、濃度の濃い放射能は間違いなく札幌に流れる。いざ事故が起きた場合の打撃は、今回のブラックアウトの比ではない。
(原発事故の確率は「万が一 」ではなく、世界の原子力事故の一覧を見れは、確率が非常に高いことが分かる↓)
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7

 それを、稼働させようとしない誰それが悪いと
破滅に導くようなリスクがあろうとも、便利なんだから法を変えて使えよと言ってるようなもんだ。

 目先の便利さよりも、安心して住めるクリーンな大地を未来に残したい、
福島のような事故は、二度と絶対あってはならない…と思う。

2018年8月29日水曜日

チチタケ属のきのこ(L. trivialis ?)

上のきのこは、苫小牧市へ行った時に見つけたきのこ。現地ではもっと灰色っぽい色に見え、ヒダを傷つけても乳液を出さず、チチタケではないのかな?何だろうと思い写真に撮った。家に帰って来てから、再度ヒダを傷つけるとジワッと水分がにじみ出し、きのこ本体の水分が出てきているだけなのだろうか、実体鏡で覗いてみた。
 チチタケ属のきのこにはかなり疎く(どの属も疎い)、これは乳液と言えるのか、しばし思い悩んだ。写真を見ると、傘はどことなくピンク掛かっているようにも見える。ふと、ヌメリアカチチタケが頭をよぎり、ネット検索してみた。すると灰色っぽい幼菌の写真があり、ヌメリアカチチタケの幼菌は、こんな色合いのもあるのかな?、そう思いながら胞子は一応撮っておいた。

  今日になり、図鑑のヌメリアカチチタケの項目を見ると、乳液は白と書かれている。やはり、このきのこ、ヌメリアカチチタケじゃない。胞子を計測するとサイズも違っている。手持ちの図鑑では、該当する種が見つけられず、何というきのこなのか分からない。でも、すごいヌメリとプックリした担子器を持ち、このきのこ、何だか自己主張が強い。
--------------------
追加
傘表皮

 縁シスチジアと側シスチジア

胞子の合成写真
(乾燥標本からなので、組織から出た油球が背景に多量に写り、画像処理を施しています)
‐―――――――――――
再追記(2018/9/2)
もしかしたら、Lactarius trivialis かもしれない。
L. trivialisには、キハダチチタケという和名がある。

小さなフクロツルタケ

 一昨日、苫小牧市にある某公園へ行ってきた。やせた土地柄のせいなのだろうか。小さなフクロツルタケを見つけた。
 傘径は3㎝程度。
その近くに、もっと小さいのがあった。
傘径は2㎝以下だろうか…。
下は胞子、メルツァーで染めている。
これも、シロウロコツルタケに該当しない。

----------------------
 この公園では、色々なEntolomaがよく出ている。でも種名が分かるのはごく限られていて殆どが分からない。
でも、下の種は、(おそらく)Entoloma ursulae.
青味掛かった紫紺色の柄、幼菌時傘は濃い紫色で成長とともに退色するが傘中心部は紫色が残り、長い条線、および傘表面には細かな鱗片がある。図鑑との絵合わせで詳細に調べたわけではないので、もしかしたら間違っているかもしれないけれど・・・。

2018年8月22日水曜日

フクロツルタケ

 昨日、私のフィールドとしているS市の某公園に行ってきた。昨年も不作だったけれど、今年はそれよりも悪い。例年沢山出るタマゴタケ、カバイロツルタケ、イボテングタケタなどは1個も無かった。ホウキタケ属のきのこもヌメリガサ科のきのこも出ていなかった。クサハツやオキナクサハツなどはいくつか数えるほど出ていたもののベニタケ科のきのこも出ていない。イグチ類はヤマイグチを1個見ただけだった。これから挽回するだろうか。

 針葉樹林の方が出ているかもと、T町のトドマツ・エゾマツ林に行ってみた。ツエタケ類がいくらか出ていた。このフィールドでは初めて見るフクロツルタケに出会った。

 さて、フクロ? シロウロコ? アクイロウロコ?


胞子は、50個計測で(7.1)7.9-9.5(11.0)×(5.0)5.5-6.1(6.8)μm
フクロツルタケ A. volvata (Peck) Lloyd…8-12×5-8μ
シロウロコツルタケ A. clarisquamosa (S. Imai) S. Imai…10-15×5-6μ
アクイロウロコツルタケ A. avellaneosquamosa (S. Imai) S. Imai…9-10.5×5-6μ

シロウロコツルタケではなさそう…
無理に、いずれかに当てはめようとすると、アクイロウロコツルタケになるのだろうか…
ひとつ見たところで、何になる?なので、やはりいくつも採取して外観の形態と胞子を比較してナンボになるんだろうな。
 来週は道南の方に行って見ようかと思う…。

2018年8月19日日曜日

ナンカイキクラゲ

  以前、菌学会大会に参加された方から、国内でキクラゲ Auricularia auricula-judae とアラゲキクラゲAuricularia polytricha と思われていたものが、実は本当のキクラゲとアラゲキクラゲではなかったという報告があったと聞き、そのことは頭の片隅にあった。

 今年、北海道からのサンプルがないので、見つけたら送って欲しいとN氏より連絡があり、6月にアラゲキクラゲのサンプルを送付したところ,それはアラゲキクラゲではなく、
ナンカイキクラゲAuricularia corneaだったとの結果報告を頂いた。

下の写真は、これまでアラゲキクラゲと思っていた。
  近くの防風林の様子を見に行くと、数日雨が降り続いたせいか、またまたナンカイキクラゲがたくさん発生していた。このきのこ、アラゲキクラゲとどこが違うのだろうと思い、胞子の形態などわかる資料がないかなと検索して見ると、まさにそのことが書かれている論文をWEB上で見ることが出来た。
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/59/1/59_jjom.H30-02/_pdf/-char/ja

論文の記載に、
アラゲキクラゲ…担子器果背面は長さ600μm以上の毛(背毛)を密生する
ナンカイキクラゲ…背毛の長さは70-560μm;担子胞子は13.5-18.5×5.5-7μm
 とある。
 とりあえず、胞子をカバーガラスに取り、顕微鏡で覗いてみた。
背毛…600μmを超えるものは見られなかった。

-----------
きょう、きのこ仲間と話し合う機会があり
「本当のアラゲキクラゲではない」ではなく
そもそもは、Auricularia corneaだったのに、Auricularia polytrichaという学名を持ってきて、最初に学名を掛け違えたのではないのかい?
と、そんな話になった。学名の掛け違えは、時折あることで、キクラゲやアラゲキクラゲも、たぶん、そうなんだろうな…と思った。

2018年8月17日金曜日

ブナノモリツエタケ

北海道はお盆が過ぎれば、一雨ごとに寒くなる。しかし、この寒さは…
私が住む町の外の気温は、ただいま12℃
8月17日の過去の最低気温が2008年に15℃という年もあったらしい。それを上回り…いや、この場合は下回ったというべきか。ニットのカーディガンを羽織っている。


 昨日になってしまったけれど、昨日は先日採集し乾燥させていたブナノモリツエタケの線画を作成していた。
 ブナノモリツエタケは フォーレで毎年のように採集されているので、ごくありふれたツエタケの一つだろうと思われる。しかし、私の住む辺りにはブナがないせいか、あまり見掛けることはない(出るところには出るのだろうけど)。見つけたのはアカエゾマツ林(人工林)。近くに広葉樹があることや、たぶん、人工林にする際、広葉樹を伐採して植樹しているので、地中には広葉樹の根がまだ残っていたのかもしれない。
よく見かけるのは、マルミノツエタケやフキアゲマルミノツエタケ、オキナツエタケで、これらのツエタケ類とは傘面が違っている。乾いているときには凹凸が少なく細かなシワがある。マルミノツエタケやフキアゲマルミノツエタケのような網目を殆ど形成しない(傘縁に網目を形成することがあっても、縁のみで、平滑に近い)。
 一応、顕微鏡で確認するときは
①胞子は楕円で担子器は4胞子性 ②側シスチジアが小頭ではなく、幅広の嚢状 ③ 傘表皮には毛状菌糸がない、この3点だろうか。ツエタケの中でも見分けやすい種。
担子胞子…(12.4) 13.4-15.1(16.9)×(9.1)9.9-10.9(11.8)μm
担子器… 45.4-53.3×11.3-17.8μm
傘シスチジア…16.0-65.1×9.5-34.9μm
縁シスチジア…28.5-115.1×10.9-40.3μm
側シスチジア…81.3-124.8×20.3-45.4μm
柄シスチジア…21.1-85.9×5.7-23.4μm

2018年8月15日水曜日

ザラツキウラベニガサ

 7月の北海道は、15日頃に一部で雨が降ったものの、私の住む辺りはその前から雨らしい雨が降らず日照り状態が続いた。8月に入り、9日になってやっと雨が降り出した。いつもの年ならテングタケやイグチ類の最盛期…なんだけど、2日前にちょっと様子を見に出かけてみたものの、あまりの不作に閉口。きょうも、時折やや強い雨が降り、出かける気になれず、どうしたものかと窓の外を眺めた。
 そういや、2日前に採取し、帰宅してから写真を撮ったベニヒダタケの仲間のきのこが冷蔵庫に入れっぱなしだった。
 こんな日は、"調べてみろ” ということなんだろうなと、傘表皮を顕微鏡で覗いてみた。
色んな形の傘シスチジアが並んでいた。
 たぶん、ザラツキウラベニガサだろうと、他の組織も見てみた。


担子胞子…(4.2)4.8-5.4(6.1)×(4.1)4.3-4.7(5.2)μm Q:1.00-1.26 Ave.1.13
担子器… 19.0-28.2×5.5-6.9μm
縁シスチジア…18.4-64.9×7.9-24.4μm
側シスチジア… 29.6-85.1×8.7-23.8μm
柄シスチジア…26.2-121.0×8.1-18.6μm
傘シスチジア…未計測
スイスの菌類図鑑を見てみると、胞子サイズは
 P. podospileus f. minutissimus…5.4-7.8×5-7μm Q:1.0-1.2
 P. podospileus f. podospileus…5.1-7.3×4.8-6.7μm Q:1.0-1.2
おそらく、 写真の種は P. podospileus f. podospileusの方だと思うのだけど
胞子サイズが若干小さい。この差異は範疇とするか、それとも近縁とすべきなのだろうか…?

疑問に思うこと(どうでも良いことなのかもしれない)
 P. podospileusは、なぜザラツキウラベニガサなんだろう。
ベニヒダタケ亜属なら、ザラツキベニヒダタケの方が分かりやすいのに…
それと、どこがザラついて ザラツキになったのだろう…

HP閉設

 ホームページを開設したのは、きのこを始めて間もない頃の2003年頃で、かれこれ15年になる。当時「ホームページを作ることは簡単だけれど、持続させていくことは難しい」と言われ、本当にそうだと思いながら、センスも文才も根性もなく、単に自分が見つけたきのこを載せるだけの自己満足でやってきた。色々な人が立派なホームページを作成し、世の中にはとんでもなくきのこの種名を知っている人、綺麗な写真を撮る人、見つけ出す人、丁寧に解説もあったりで、ただただ凄いな…と思う。これ以上、自分が自分のホームページを開設し続ける意味などどこにもないと、数年前から日増しに思ってきていた。

 開設当初から「いつ閉じるか」はずっと頭の片隅にあった。そろそろ、その時期がやってきたのかもしれないと、そんなことをフツフツと思っている。

 かと言って、きのこをやめようとは思っていなくて、ブログはこれまでのように気の向いた時に、気ままにメモ代わりに続け残そうと思っている。

2018年6月15日金曜日

クリソシスチジアではない

 昨日のM公園のサケツバタケの幼菌(写真なし)、半分に割るとヒダが薄紫灰色になっていたのでチョコッと顕微鏡で覗いてみた。

こん棒形や嚢状のシスチジアは多数見られ、突起のあるシスチジアだけではない。KOHでもアンモニアでも探してみたけれど変色しているものはなかった。アンモニアでマウントしたもので一部褐色になっているけれど、これは組織の向こう側にくっついている胞子がぼんやりと褐色に写っているだけ。やはり、サケツバタケのシスチジアがクリソシスチジアとするには疑問。
 それとも、サケツバタケと思っていた種が、サケツバタケではない、そんな可能性もあるのかな・・・?

 下は同地域で昨年撮ったサケツバタケの写真。


2018年6月14日木曜日

キオキナタケ?

 きょうも肌寒い一日だった。3日ぶりに晴れ間が見えたので、もしかしたらサケツバタケが出ているかもしれないと、M公園に行ってみた。車から降りると風が強く、体感温度は低く、ただただ寒かった。ここ数日暖房を入れたが、6月に入って暖房を入れたという記憶は無く、今年は特別寒いのではないだろうか。石北峠では雪が降ったという話も聞かれた。明日辺りから、やっと少しづつ暖かくなるみたい・・・。
 M公園で、サケツバタケは小さな幼菌1本だけだった。それと、シワナシキオキナタケではないよな・・・何だろうと思うきのこに出会った。


 キオキナタケかな・・・?

2018年6月12日火曜日

サケツバタケ類似種

 6月に入って間もなく、M公園のウッドチップ散策路を歩いてみた。フミズキタケが出ていていたので、もしかしたらあのサケツバタケ似のきのこも出ているんじゃないかと探してみた。1個だけ出ていた(たぶん中旬頃にはもっと出ていると思う)。

家に帰って来てから、Stropharia rugosoannulata f. lutea で検索し、ヒダ縁の一部を切り取り、検鏡してみた(6月4日)。
 Stropharia rugosoannulata f. lutea で検索し、
 http://www.ambmuggia.it/forum/topic/5527-stropharia-rugosoannulata-f-lutea/
を見ると、やはりキサケツバタケなんだろうか・・・と少しがっかりして、胞子紋を取り、子実体を放っておいた。
 そのうち子実体は自然乾燥していた。

 今日は雨降りで、行く当てもなく、ふと原色日本新菌類図鑑(Ⅰp193)を読んでみた。サケツバタケの記載には「縁および側(ともにクリソシスチジア)はこん棒形で頂端には1個の小突起をそなえ…」とある。この時、キサケツバタケがサケツバタケの変異種とされているなら、なぜ嚢状の縁シスチジアのことが書かれていないのだろう…と思った。それに、クリソシスチジア?…フロキシンBで染めているといってもKOHでマウントしているなら、分かるはずだ。フロキシンで染めず、KOH(6%)のみで見てみた。その後アンモニア水(28%)でも見てみた。
  やはり、クリソシスチジアではない。
それとも、私のやり方が間違っているのだろうか?

 スイスの菌類図鑑のサケツバタケを見てみると、シスチジアはKOHで色は変わらないと記載があり、「(クリソシスチジア?)」。と疑問符…。

サケツバタケって本当にクリソシスチジアなんだろうか?