2020年6月27日土曜日

フミヅキタケの仲間

 昨日、もっとも典型的なフミヅキタケと思い採集したきのこ
胞子やヒダ縁の検鏡していて、胞子サイズ、縁シスチジアの形状に違和感があった。極めつけは側シスチジア。どうやらクチキフミヅキタケのようだ。
 クチキフミズキタケはカエデ類に好んで出るきのこで、伐採されたカエデのウッドチップに出ていたのだろうと思う。たぶん、Mの森のウッドチップには数種類のフミヅキタケの仲間がありそうだ。ずっと以前にも側シスチジアの線画は描いたことがあるのだけど、トータルして線画に記録しておこうと思う。

また、下はAgrocybe pediades(=Agrocybe semiorbicularis)だろうと睨んでいる。
ツバが無く、ツバナシフミヅキタケよりも小型。
そのうち、これも線画にしておきたいと思う。

-------------追記-------------
スイスの菌類図鑑を見て、単なる絵合わせでA. semiorbicularis(=A. pediades)あたりだろうと思っていたが、A. pediadesはハタケキノコ。
画像検索して見ると、ハタケキノコには幼時鱗片があるようで、そこからすでに異なっている。胞子サイズも縁シスチジアの形態も異なっている。
単なるツバナシフミヅキタケなんだろうか…。


2020年6月26日金曜日

お蔵入り?

 小雨の中、Mの森に行ってきた。
このところ、フミヅキタケにタッチしていて本家本元のフミヅキタケをきちんと見て置きたくて生標本の採集が目的だった。ウッドチップ上のフミヅキタケを採集するには何等問題も無かったが、脇道などの草刈りを数日前にしたらしく、イタドリやハンゴンソウやスギナが刈られたままになっていて、草むらのきのこは下敷きになっていた。下敷きになりながらも、目に留まったきのこがあった。

 最初、上から見るとナヨタケ科のきのこだろうと思った。1本引っこ抜いてみて驚いた。柄は折れることなくしっかりしていて、その先の偽根らしきものに剛毛を密生させていて、手に取りナヨタケじゃないことがわかった。小雨が降っていたけれど、カメラを取りに車に戻った。
生態写真
下はブツ撮り

 2本束生している1番長いのを引き離してみた

胞子は淡灰褐色

胞子を見ても何科のきのこか、また分からない…
インパクトのあるきのこなので、このきのこもちょこっと調べて置こう と思うのだけど
またお蔵入りかもしれない。

-------------追記-----------
お蔵入りと思ったけれど
何と、前に検鏡して面白い側シスチジアと思ったことがあって
そのシスチジアと同じ
これはタマムクエタケだった
傘縁の大きく波打つ形状に惑わされてしまった。
 

2020年6月22日月曜日

コフミヅキタケ②

 昨日は、所属している会の観察会だった。19日のMの森は、トドマツ林やアカエゾマツ林ではホウライタケ属やクヌギタケ属の小さなリター菌が敷き詰めるように出ていた。たぶん、支笏湖周辺もそうだろうと、21日の朝家を出る前に正直期待していた。ところが、少し早めに家を出て、アカエゾマツ林のSの森に寄ってみると、きのこは全く無し。期待は粉々に砕かれ消えてしまった。支笏湖周辺はここ10日くらい雨が降っていないとのこと、前に降ったときも小雨程度だったという。

 そんな中、観察会では、コフミズキタケと思われるキノコが採集されていた。Mの森のコフミヅキタケを調べている最中だったので、比較検討してみようと貰って来た。
胞子をカバーガラスに取ると、やはり前回と同じ現象、KOH3%をカバーガラスの横から差し入れ胞子が動いている状態を撮ってみた。しかし、横向きになっているものが何個かあるものの、マウントが厚いために胞子の両端の深度が違い輪郭が鮮明ではない。
  動きが落ち着くのを待っていると、全部正面か背面になってしまう。

やはり、組織の検鏡時の胞子を寄せ集めた方が確実かな?と、50個計測予定で+αをコピペし1枚の画像にした。こうしておくと計測時は楽ちんだけれども

 このコピペ作業、結構時間がかかっている。こういう場合、何とか良い方法はないものかと思ったりしている。

2020年6月20日土曜日

コフミズキタケ

 昨日、たっぷりと雨が降った後(2日後)なので、ウッドチップのきのこが気になり、Mの森に行ってきた。相変わらず、フミズキタケやサケツバタケが旺盛に出ていた。そんな中スギナの草むらに、これもフミズキタケかな?と柄を見ると細く、たぶん違うよねと採取(生態写真撮り忘れ)。家に帰って来てからブツ撮りをしてみた。
で、胞子をカバーガラスに取り、写真を撮ろうとすると横向きになったものが1個も無い。仕方なく数枚撮ったけれど(下の写真)、組織の検鏡時に横向きになったのを見つけながら撮っていくしかないみたい。チョット厄介。
そういえば、フミズキタケにはコフミズキタケというのがあったと思い出し、学名を調べWeb検索してみた。たぶん、コフミヅキタケで合っているんじゃないかと思う。

 他に、これフミズキタケじゃないよねと下の種の写真を撮った。


 でも、顕微鏡下では傘表皮や縁と側のシスチジアの形態は、フミズキタケと差異が無い。
完全にフミズキタケじゃないと思い本腰をいれようと思っていたので、ちょっとショック。もう少し、じっくり調べてみようと思うけど…。

 他に、出ていたきのこはムジナタケ、イタチタケ、Conocybe sp、先週みたオキナタケ科のきのこ、Psilocybe cyanescensと思われるきのこなど(その他名前が分からずスルーしたきのこ7~8種)。それとトドマツ林に行ってみると、ヤマドリタケが2本出ていた。

 P. cyanescensと思われるきのこは、一応写真だけは撮った。

Conocybe sp
オキナタケ科のきのこ

ヤマドリタケ
もう1本は老成気味で、下の1本を持ち帰った。

---チョイメモ---
https://vtechworks.lib.vt.edu/bitstream/handle/10919/91095/LD5655.V855_1986.F6669.pdf?sequence=1

 https://www.zobodat.at/pdf/Sydowia_30_0192-0279.pdf

 https://www.researchgate.net/figure/Agrocybe-putaminum-Maire-Singer-A-basidiospores-B-pleurocystidia-C_fig3_308127628

 https://www.scielo.br/scielo.php?pid=S2175-78602020000100228&script=sci_arttext

2020年6月15日月曜日

何だろう?

オキナタケ科と思われるキノコのヒダ縁の切片を作り、組織をばらすと何やら球嚢体が見えた。縁には球嚢の他にこん棒形や紡錘形の色々な形態のシスチジアが多い。
 縁シスチジアの一部

しかし、このでかいのは何だろ?…もしかしたら、虫の卵?
カバーガラスをそれなりにゴシゴシやっているので
潰れたり割れたりしているのもある。
縁に多く側は少ない。
よくよく見ると、やはり組織の一部らしい。

それに、球体の中のプチプチは油球とかじゃなくって、コンゴーレッドに染まる物質らしい。何となく縁シスチジアとは別物のような気がする。
それとも、 これもシスチジアなんだろうか?

------追記(6/16)-----

 

担子器は2胞子性と4胞子性が混在
16.3-41.4×7.0-13.9μm

傘表皮

柄の上部には球嚢形や膨らんだ紡錘形など縁と同様の柄シスチジアがあるが
下は柄中央部のシスチジア

--------追加(6/17)---------

採取日にカバーガラスに落とした胞子を計測した時(50個計測)、最大のもので長径14.5μmだった。その後、組織の検鏡をしている際、更に大きな胞子が幾つかあり
再計測しようか迷った。

左側は落下胞子、右側は組織の検鏡時にみつけた大きな胞子

やはり、大きいものも含め再計測すべきと100個計測しなおした。
(10.1)10.4-13.8(20.0)×(5.6)6.2-7.5(9.3)  Q:1.49-2.4 Ave.1.76 n=100

側シスチジア
これって、側にある縁シスチジアなんだろうか?、よく分からない。

今のところ、該当する種があるのかどうか全然分からない。
(強いて言うならば bolbitius variicolorに近いのかな?という気はしている)
そのうちヒョッコリ分かる時が来るかもしれない。
そうそう、この種にはクランプがある(頻繁ではない)。

追記(6/19)
Agrocybeを検索していて、傘表面の感じがよく似たものを見つけた。
Agrocybe rivulosa
胞子の形態もよく似ている。けれど、本菌にはササクレがあってもツバは無い。
 

2020年6月13日土曜日

オキナタケ科のきのこ

たぶん、オキナタケ科だろうと思う。初めて見るきのこ
Mの森のウッドチップに、3か所発生していた。
オキナタケ科のきのこは全然分かっていなくて何となく華奢な印象があって、柄はオキナタケ科って感じがしない。きょうは胞子のみの写真。少しづつ調べて行こうと思う。


2020年6月12日金曜日

シャープのマスク

シャープのマスクって、どうなんだろう。
応募が始まったとき、サーバーがパンクとかでつながらず
その後も応募しようとしても、応募受付完了も無く結局は繋がらない…そう思い、すっかり忘れていた。それが一昨日、7回目の抽選で当選したとメールが入った。えっ?応募したことになっていたの?であった…。

 現在は通販で中国製のマスクが50枚入りだと2,000円以下で手に入る。一時、消毒用アルコールだけでなく手指消毒ジェル・除菌用ウェットティッシュも手に入らなかったが、今は手指消毒ジェルや除菌用ウェットティッシュも店頭に並ぶようになった。以前から見ると、随分高くなったけれど…。

 シャープのマスクは送料を入れると、ほぼ4,000円(50枚入り)。
近頃ではマスクも入手できるようになり、中国製の安いマスクか、それとも安心の日本製か、どちらを選択するかになってきているのではないだろうか。

 しかしだ…。中国は1月に輸出予定だったマスクを輸出禁(中国にある日本企業の工場で生産されたものも中国法により輸出できなかった)にし、日本だけではなく世界中をマスク不足に陥れ、山のようにストックしたマスクを支援という名目でマスク外交 に使ったのだ。日本でシャープやアイリスオーヤマが国内生産に動き出すと、今度はマスクの輸出を解禁に転じるなど、やり方が汚い。
 以前、中国には何等嫌悪感など無かったが、中国の記者が2名、行方不明になった件からYoutubeでウィグル人大虐殺や臓器狩りのことを知った。中国国民が悪いのではなく、政府が裏で何をやっているのか、とんでもなく恐ろしい国だと今は思うようになった。
 おそらく、日々の生活の中に中国製品は思っている以上に入り込み、中国製のものを排除しては生活できないのだと思う。でも…

 「たかが使い捨てマスク、中国製の安いもので十分」という人もいるだろうけど、
中国という国の思うツボにはなりたくない。国内の企業を少しでも応援したい…そんな気持ちを込めてシャープのマスクを注文した。